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販売管理システムを用いた商品情報管理の限界

販売管理システムを用いて工業製品の商品情報管理を行う際の難しさについて詳しく解説しています。

品番:価格改定に伴うメーカー品番との突合

昨今、インフレの影響により、食品はもちろん工業製品においても価格改定の頻度は増えています。

販売管理システムの中に品番、価格があり、メーカーからFAX、メールPDFなどで展開される価格改定表にはメーカー品番、新旧価格が記載されています。

ここでの問題は販売管理システム内にある品番とメーカーが展開する品番に表記揺れがあることです。具体的には、空白、ハイフン、大文字小文字、特殊文字、品番の順序の入れ替わり、枝番号の欠損などが挙げられます。

そこで多くの企業では販売管理システムからエクセルを出力し、品番列の空白を除くなどした上で、vlookupというエクセル関数を使って、メーカー品番と突合を試みます。しかし、マッチングしないものも多くあるため、最終的に精度を担保するためには一つ一つチェックする必要があり、膨大な工数が発生します。

価格:過去、現在、未来の価格管理

販売管理システムでは一つ前の価格と現在の価格を管理できるものが一般的です。未来日を指定した価格登録はできないものが多いです。そのため、メーカーごとの価格改定当日に販売管理システムを更改する必要があり、対応漏れのリスクがあります。また、個別の商品ページごとに価格の閲覧、編集が必要なシステムが多く、一覧性にかけるという声もあります。

スペック、画像:管理する項目がない、十分でない

スペックや代表画像、寸法図などを商品ごとに管理する項目は販売管理システムには搭載されていないケースが多いです。そのため、エクセルやイントラサーバーで管理する企業がほとんどです。なお、補助項目として一部スペックや特徴、用途を記載できる項目があったとしても、項目数に限りがあったり、柔軟に項目を定義できないため、実際の運用では使えないことが多いです。

また、仮に項目を無制限に設定できる販売管理システムがあったとして、膨大にある属性名、属性値といったスペック情報を商品ごとに入力していくことは現実的ではありません。

転記レス商品情報管理システムの必要性

従来の販売管理システムではカバーしきれない、スペック・画像の取得・管理や価格改定に対応できる商品情報管理システムが今後の製造業においては必須となります。その際、重要な選定ポイントの一つは手入力が不要である、つまり、転記レスであることが挙げられます。良い箱があったとしても「誰が入力するのか」問題は必ず発生するため、それを見越して、AIが自動で商品マスタを作成する仕組みの導入を検討することが重要です。

 

 

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