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従来の商品情報管理システムを用いた商品情報管理の限界

従来の商品情報管理システムを用いて工業製品のスペック、画像を管理する際の難しさについて詳しく解説しています。

誰が入力するのか問題

商品情報管理システムは抽象化して捉えると商品属性や画像を格納するための「良い箱」です。

大量のスペックを格納できる箱があったとして、紙カタログなど元データがアナログだった場合、手入力が発生します。

紙カタログから商品マスタを作成する場合、ヘッダ項目の定義、値の入力が必要となります。画像については、メーカーからの取り寄せに時間を要したり、ファイル名を記入しエクセル上で商品と紐付け、販売チャネルに合わせて加工を行う場合があります。

ヘッダ設計、スペック、画像紐付けなどを含め、1商品あたり作成に30分かかると仮定します。10万商品をデータ化するためには、300,000分=5,000時間=31人月もの時間がかかる計算になります。

たいていの会社では専任担当をおいて、約3年もの期間に渡り商品データ化だけを任せる余力はないでしょう。

どうメンテナンスするのか問題

仮に時間をかけることができ、商品マスタを構築できたとして、次に問題になるのはメンテナンスです。

メーカーは1、2年おきに総合カタログを出し、廃盤、新商品のリリースが行われます。

一度整備した商品マスタに対して、新カタログが出た際に、どう差分だけを抽出し、更新をかけるのか、非常に大きな課題となります。

さらに、昨今、価格改定が頻発していて、毎月どこかしらの取引先から新価格の案内が届く企業が多いのではないでしょうか。

自社の商品マスタや販売管理システムに登録している品番、価格、スペックとメーカー品番を突合し、最新の情報にアップデートすることは容易ではありません。

多くの企業では販売管理システムからエクセルを出力し、品番列の空白を除くなどした上で、vlookupというエクセル関数を使って、メーカー品番と突合を試みます。しかし、マッチングしないものも多くあるため、最終的に精度を担保するためには一つ一つチェックする必要があり、膨大な工数が発生します。

 

商品情報にお困りの方はお気軽にご相談ください