社名:株式会社IZUSHI
業種:機械工具の専門商社
創業:1910年
従業員数:120名
事業内容:切削工具、工作機械、精密機器、設備機器、省エネ機器、物流機器などの販売
導入サービス:monolyst FAX AI-OCR
課題
決め手
導入効果
1910年創業、機械工具の専門商社として日本のものづくりを支え続けてきた株式会社IZUSHI。同社では、長年業界のスタンダードであったFAXによる受注業務のDXに踏み切りました。導入したのは、monolystが提供する「monolyst FAX AI-OCR」。
導入の背景にある課題や、数あるツールの中から「monolyst」を選んだ決め手、そして実務にどのような変化が起きたのか。執行役員 CDO(最高デジタル責任者)の箸方様と、九州支社で受注の実務を担当する安武様にお話を伺いました。
——今このタイミングで、FAX受注業務のDXを進めていく必要性を感じた理由などはございますか。
箸方さん:株式会社IZUSHIでは、1990年代は電話、2000年代からFAXが受注業務の主軸でした。FAXは電話のような聞き間違えなどは減った一方で、紙をベースとした運用には多くの課題がありました。
一つは「紙がある場所」でしか仕事ができない不自由さです。FAXは各拠点に届くため、コロナ禍でテレワークを導入した際も、誰かが事務所に出社してFAXをスキャンし、データを共有しなければなりませんでした。
また、拠点間での二度手間も発生していました。大阪支店で他拠点の業務を代行する場合、FAXを転送したり、メールで送り直したりといった「二度手間」が発生し、非効率な状態が続いていました。
安武さん:膨大な付帯業務の負担がありました。「複合機へFAXを取りに行く」「見積・注文・回答に手作業で仕分けする」「処理後に穴あけパンチでファイリングする」といった、入力以外の付帯業務が現場の大きな負担となっていました。
——システム検討の際、どのような軸で選定を進められたのでしょうか。
箸方さん:システム選定において同社が最も重視したのは、「使う人が便利だと思えるか」という点でした。
時間が短縮され、心理的にも面倒な手間が省け負担が減ることが非常に重要であると考えていました。
——monolyst採用の決め手はなんでしたか。
箸方さん:「monolyst」を採用した最大の決め手は、同社の実務に合わせた開発スピードの速さです。
『かゆいところに手が届く』機能をすぐに実装してくれたことで、現場がストレスなく使える仕組みが整ったタイミングで導入を決めました。
例えば、他社ツールでは困難だった「最新の返信ではなく、元々のお客様名でスレッド※を表示する」といった、工具卸の実務に欠かせない細かい要望をスピーディーに実装してくれました。
一つ一つの機能は小さなことかもしれませんが、実務上は数百回、数千回とやらなければならず、とても大きなポイントです。
※スレッド:関連するメッセージを一まとめにした表示形式。ここでは、一つの注文に対する見積・発注・回答のやり取りを一箇所で管理できる機能を指す。
——monolyst導入後の具体的な効果について教えてください。
安武さん:FAXの受信からファイル保管までのFAX受注に関する工数が約50%削減できたと実感しています。
仕分けやファイリング、過去の見積を探す時間が激減。これまで1ヶ月分のファイルを遡って探していた作業が、日付や得意先名での検索により数秒で完結するようになりました。
長い型番や注文番号も、AI-OCRの読み取りやマスタマッチした結果をコピー&ペーストするだけで済むため、手入力によるミスとストレスが大幅に減少しました。
また、受信するFAX全体の2割は返信する必要がありますが、monolystの返信機能はとても役立っています。オリジナルのステータスを作成できるため、対応に時間を要する案件の管理もmonolyst上で完結することができています。
箸方さん:「地味なストレス」からの解放が大きいです。「席を立って複合機に紙を取りに行く」「届いた内容をスキャンして営業にメールで送る」といった地味で細かな作業がゼロになったと思います。
BCP(事業継続計画)対策としてバックアップ体制も構築することができました。担当者が不在でも、誰がどこまで処理したかが一目でわかるため、営業担当者が代行して回答するなどの連携がスムーズになりました。
これは当初想定していなかった効果ですが、外出先の営業担当者がリモートでFAX受信状況を即座に確認できるため、お客様への回答スピードが上がり、信頼関係の向上に寄与しています。
——今後の展望についてお聞かせください。
箸方さん:工具卸の業界には、古いものを大切にする美徳があります。しかし、今の時代、AIやITの進化を取り入れていかなければ、会社は生き残っていけません。
新しい仕組みへの変更には不安が伴いますが、一歩踏み出してチャレンジすることで、これまでとは違う効率的な世界が開けるはずです。